道を開いた女性達

東京大学女子卒業生同窓会の会誌が届きました。創立50周年記念号ということで、特集「志した人たち 道を切り拓いて50年」には錚々たる先輩方(一番若い方で80年卒)のエッセイが掲載されていました。赤松良子氏、佐藤ギン子氏、加藤登紀子氏。。。そして目次に並ぶ14名の氏名は、筆頭の森山眞弓氏以外すべて「子」で終わっていました。
女子の名前の多くが「〜子」だった時代。法律とか制度以前に、「女の子なら○○○」という固定概念が、日本人全般の深層意識にあったのではないかと、「子」のオンパレードに思いました。
私や私の小学校以来の友人も名前は「〜子」ではなく、思い起こしてもそれほど「〜子」ばかりではなかった私の世代。仕事を続ける上で女性であることが全く不利でなかったとは言えませんが、それでも先輩方の時代と比べるときっとはるかに苦労が少なかったのだろうと思います。先輩方のご苦労に報いるには次の世代からさらに不公平を減らすことだと思うのですが、特に研究職に限っては、女性であることが私の時代より不利になっているように思えます(例えば出産適齢期に時限付きのポストが大部分とか)。忸怩たる思いです。