人工髄液注入(2)

6月16日記事で脳脊髄液減少症の治療法としての人工髄液注入をご紹介しました。そこでリンクした解説について、実際に人工髄液注入を受けた知人から下記の指摘を受けましたので、ご紹介します。
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ブラッドパッチは髄液が漏れている箇所を、自己血で修復する治療で、人工髄液注入治療は髄液の吸収を良くしようとする治療なので、ブラッドパッチに代わる治療という位置づけには疑問がある。
漏れている箇所を修復せずに(ブラッドパッチをせずに)いきなり人工髄液注入治療して、髄液の吸収を良くし、髄液の再生がスムースになったとしても、漏れがそのままであれば脳脊髄液減少症は良くならない可能性がある。
位置づけとしては、ブラッドパッチによって漏れを塞いだのに症状が回復しない患者に対して、髄液の吸収を良くし、髄液の流れを良くすることで症状を緩和する試みという位置づけと理解している。