英語がひどい?

投稿論文がリジェクトで戻って来ました。査読者の意見は二人とも「非常に興味深い内容だが、構成を大幅に変える必要有り」だったのですが、インパクトファクターが3点台後半の雑誌なので(この分野ではトップクラス)、こういう査読だとバッサリ切るようです。
それで文章はいじらず、構成を査読者の意見に従ってアレンジして、インパクトファクターが2点台後半の別の雑誌に投稿したら、2日で編集担当から戻って来ました。曰く「このままでは意味が分からないので、一旦取り下げて、英語のネイティブに校閲してもらうこと。ついては我が社の校閲サービスの案内を参照のこと。」
交通事故で英語能力がダメになる前にも、校閲済みの論文を投稿したのに、この出版社の系列の雑誌の編集担当から同様のコメントが来たことがありました。その時にはすぐにメールで、英文校閲済みであること、文句があるなら具体的にどこがひどい英語なのか指摘せよ、と直接メールして事なきを得ました。
今回はそこまで英語に自信がないのと、英文校閲後そのままではなく構成を変えているので、英文校閲してくれた会社にメールして、どう思うかご意見をうかがっています。
まだ研究者として駆けだしの30代前半、サンゴ礁では窒素固定が卓越すると安定同位体比で証明した論文をLimnology and Oceanographyに投稿しました。当時の編集長からすぐに「これはすごいね」と返事をいただき、編集長自ら文章を全部校正してくれて、即、受理になりました。学術雑誌が大手出版社の系列に入ると、研究者の意向とは別の基準も入ってきてしまうのは仕方ないことかもしれませんが、何だかなぁ、と思いました。