歴史人口学で読む江戸日本

8月10日記事で、関ヶ原の合戦から平成7年までの日本の人口分布の変化をご紹介し、出典は速水 融氏ではないかと書きました。
2週間後、人口変化をご専門とする先生から、上智大学の鬼頭宏先生の論文ではないかとのメールをいただき、出典として
社会工学研究所編, 『日本列島における人口分布の長期時系列的分析:時系列推計と要因分析』, 1974

その後に改訂された数値が示されている文献として、

・鬼頭宏 「明治以前日本の地域人口」『上智経済論集』41巻 (1-2号), pp. 65-79,1996.
・鬼頭宏 『人口から読む日本の歴史』, 講談社, 2000.

を教えていただきました。あわせて、「それぞれの風土に応じた土地利用の結果、均等な人口配分となり、フロー利用として最大限の人口を養った」という私の解釈について「大変面白い」と評価いただきました。

すぐに入手できる 『人口から読む日本の歴史』を購入したところ、冒頭に表があって、確かにこれだろうと思ったのですが、文庫本だったので老眼ではとても読み取れず、最近になってやっと時間がとれたので拡大コピーして数値を読み取ることができました。

確かにこれでした。

その先生の下記の著書から、人口って本当に奥が深いと思いました。歴史に名を残さない一般人の暮らしが、人口の分析から鮮やかに再現されています。

歴史人口学で読む江戸日本 (歴史文化ライブラリー)

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