中国における水環境の現状と保全計画

昨年から始めた水資源環境セミナー、第13回の今日は、中国同済大学環境学院教授の李建華先生に「中国における水環境の現状と保全計画」と題して講演いただきました。先生は日本の大学で学位取得後もしばらく日本で研究されていて、流暢な日本語でのご発表でした。
中国は大きく、水資源に乏しい北部と、潤沢な何部に分かれます。北部の水資源量は全体の19%しかないのですが、人口は全体の47%、耕地は64%なので、慢性的に水不足です。かつ北部は年間降水400mm未満の地域がかなりあり、それらの地域では3ヶ月の間にほとんどが降って、他の期間には降らないのだそうです。
そこで「南水北調」、南部の潤沢な水を運河などで北部に送るという、40〜50年をかけるプロジェクトが進行中だそうです。
北部は量だけでなく、水質にも問題があります。ヒ素とフッ素の基準超過で影響を受けている人口は、北部を中心に5400万人もいるそうです。
などなど、MS Wordでノート取りをしていたのですが、4ページを越えるほどいろいろご紹介いただきました。