Natureトップテンランキング

科学雑誌Natureは毎月、nature.comで最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。
2011年12月08日〜2012年01月05日のランキングは下記でした。5位は福島原発事故そのもの、また1位で話題となった人として放射線体内被曝の専門家として国会で意見を述べた児玉龍彦氏が挙げられており、フクシマへの関心の高さが分かります。
1位の記事については、個人的には「『リンの代わりにヒ素を使う生物』発見の論文をブログで批判した微生物者のRosie Redfield」が、どんな批判をしたのか気になりました(あの発見は本当に驚きましたから)。
原発については、Nature 478, 435-436 (2011年10月27日号) 「放射性物質はどのくらい放出された?」も日本語訳され、無料公開されています。ノルウェーの研究チームが計算した福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質の総量が、政府が6月に発表した推定放出量よりもずっと多いという報告です。
http://www.natureasia.com/japan/nature/specials/earthquake/nature_news_102711.php

ところで下記の2位の記事、「おまえの顔がもっとよく見えるようにね…」では、これが古生物を扱った記事とは気づきませんよね。あのアノマロカリスの目に関する報告です。

1位:『一年の間に起こった10の物語:2011年に話題となった人たち』Nature 480 (December 2011)
2位:『おまえの顔がもっとよく見えるようにね…』 Nature 480 (December 2011)
3位:『時計に従う幹細胞』 Nature 480 (December 2011)
4位:『がんの能動的免疫療法の成功』 Nature 480 (December 2011)
5位:『福島:原子炉国有化という事例:黒塗りされた原子炉運転マニュアルが示す情報隠蔽』Nature 480 (December 2011)

1〜5位の詳しい情報はこちらから:
http://forcast.emailalert.jp/c/agaBanlcgflsj4ah