登校中の児童6人をひき殺したクレーン車運転手、懲役わずか7年

昨年の4月18日に栃木県鹿沼市で登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡した事件で、昨年12月に宇都宮地裁で26歳の被告人に言い渡された判決は懲役7年。
事故を起こした運転手は、度々てんかんの発作を起こしていたにも係わらず虚偽の申告をして運転免許を不正に取得。医師からも絶対に運転しないようにと注意されており、過去に同様の発作を運転中に起こし、人身事故まで起こしていましたが、大型クレーン車を運転し続け、とうとう今回の事故を起こしてしまいました。
自己申告に頼る運転免許制度の限界。そして、危険運転致死傷罪の制定当時には想定に入っていなかったてんかんなど欠格条項に該当する免許不正取得者による危険な運転。
これらを問題視したご遺族らが、年末から署名活動を始められています。
宇都宮裁判所の佐藤正信裁判長は判決の読み上げの際に、至言の言葉を残しています。「てんかんの持病に真摯に向き合わず、車の運転の危険性を軽く見たために起きた。事故の結果は一生かけて償えないほど重い」そして、佐藤裁判長は最後に声を震わせながら、6人の児童全員の名前を読み上げ、傍聴席に座っている児童の遺族の顔を都度確認しながら、こう締めくくっています。
「遺族の悲しみが広く社会に受け止められ、将来の事故防止につながることを祈念したい」
法改正、制度改正を求める署名ですので、短期間で終わるものではありません。もしよろしければご協力下さい。
(以上かな・ちかメールNo​.181より)
署名の趣旨は下記
http://kirinsan.blog.ocn.ne.jp/blog/files/01.pdf
なお署名サイトにはご遺族から下記のメッセージがありました。
「病気と向き合えず、ルールを守らない 『被告のような悪質な患者』が存在し、嘘をついても免許が取れてしまったために加害者となり、ルールを守って歩道を歩いていたいただけの何の罪もない子供達が殺され、更には、ルールを守り、必死に病気と向き合って生きていらっしゃる患者の方々に対する偏見をも助長してしまった事に対し、やりきれない気持ちと同時に、激しい憤りを感じています。」
http://kirinsan.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/01/post_724e.html
より)