祝!地質調査所創立130 周年

1882 年(明治15 年)地質調査所創立
 そして社会は「坂の上の雲」が描いたごとく明治、大正、昭和、さらに平成と流れ、
2001 年(平成13 年)工業技術院から産業技術総合研究所、地質調査総合センターになる
2004 年(平成16 年)地球科学情報研究部門と海洋資源環境研究部門を母体として地質情報研究部門を設置
2012 年(平成24 年)地質調査所創立から130 周年!!!

この国に暮らす人々の安泰・幸福に不可欠なのは、この大地の研究だと明治の人は知っていたから、いち早く創立された地質調査所。日本の湖沼学に関する研究を最初に行ったのも、地質調査所でした(そのことを報告した論文を書いた当時は職員だったので、今にも崩れそうな原本を見ることができました)。
残念ながら今の日本は基盤となる大地ではなく、その上を覆っているに過ぎない、ハデにうつろうものに目が向けられがちです。結果、東日本大震災級のカタストロの周知を事前に努めたのに、原発担当からも自治体からも冷ややかに扱われてしまいました(下記記事参照)。
それでも3.11の被害を減らせなかったかと謙虚に反省し、我々地学の徒にこれから何ができるか模索しているこの組織の歴史に、16年だけでも関われたことは、幸いだったと思います。
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2011年6月10日「本当に想定外だったのか?」
2011年4月10日「福島原発事故:想定された津波を想定外にしたものは何か?」
2011年3月31日「この震災は予測されていた!(なのに行政は対応しようとしなかった)」

☆地質調査所のスタンスとして書いた上記は、あくまで私個人の解釈で、公式なものではありません。