くすんだ脳の磨き方

脳脊髄液減少症の主治医の先生が、週刊新潮 5月31日号「専門家16人に訊く くすんだ脳の磨き方」にコメントされていると先生のブログで知り、拝読しました。
脳は加齢によって衰えるだけでなく、使い方によってはいつまでも衰えさせずに過ごせるそうです。ではどう使うかですが、例えば脳トレなどを同じことを義務的にやっていても脳を磨くことにはならず、好きなことをいろいろやるのがよいそうです。
脳脊髄液減少症の回復も、たぶん、楽しんでできることを色々続けるのが有効ではと思います。この後遺症のおかで英語のレフト(左)さえ言えなくなった時、回復を意識してやったのが、疲れたら寝る、疲れない間にジョギングをする、たとえ5分でもピアノを弾く、などでした。
ピアノは簡単なソナタくらいは弾けたはずなのに、バッハのインベンション1番さえ全く弾けなくなっていました。弾けていた曲が弾けないのはストレスがたまるので、弾いたことがなかったチャイコフスキーの「船歌」に挑戦。右手と左手を別々に初めて、両手を合わせられるまでに3年くらいはかかったような気がします。今でも完全には弾けませんが、21時前に帰宅できたら、1回は弾くようにしています。
このまま寝たきりになってもできる仕事はないかと考えて、文章で稼げないかトライしてみました。文章を書くのは好きなので覆面でブログを始め、時事問題について書いたところ、毎日1000アクセス以上になりました。そのブログはコメント機能をつけたので、コメントしてきた方との対話も楽しみました。
大学に転職してからは通勤に時間がかかるなどで仕事以外に使う時間が減り、こんどは老化で脳がくすみそうです。転職から6年目を迎えて思うのは、退職してからと思っているうちに脳がくすんで気力がなくなるだろうから、やりたいことは仕事を減らしてでも今やるのが、長期的に見れば仕事の大成にもつながる、です。首のヘルニアが治ったら、50の手習いで○○○を始めようと思っています。