メガシティにおける水・エネルギー供給の脆弱性

福島原発事故で明らかになったように、メガシティ東京の電力需要は、東京電力管内の発電所では足りず、東北電力管内である福島県原発を作ってまかなっていたわけです。
水にしてもそうで、域内の地下水を使い続けるうちに激烈な地盤沈下が起きてしまい、仕方ないので周辺にダムを多数造って需要をまかなってきました。
LOICZ(沿岸域における陸域−海域相互作用研究計画)の研究者が中心になって国際チームを結成し、表記の研究プロジェクトを提案することになりました。「Masumi、当然加わるよね。」と送られてきたプロポーザルには、既にしっかりTokyoが入っていました。
GISを使って土地利用を分けて、水需要やエネルギーバランスを計算してモデルにいれて、ある段階で別の施策をしていたらどうなっていたかシミュレーションするというその研究、浅海域の生元素循環が本当(?)の専門である私の所掌範囲を超えています。それで予算に、ポスドクを3年間雇用する経費を計上してもらいました。
東京圏は世界一のメガシティです。東京圏の例は、これからメガシティ化する世界の都市域でのデシジョンメイキングの参考になると思います。