きれいな水を地球に戻そう:第二回日本環境化学会WET研究懇話会市民講演会開催

水環境の質の確認として、これまでは個々の物質や水全体の性状を把握するために、化学分析を用いる手法が採られてきました。そししかしながら、化学分析による方法では、対象とする物質以外については情報が得られず、また私たちが見逃している有害物質があるかもしれません。また物質相互の複合影響についてもわかりません。さらには規制項目が増えれば増えるほど、分析項目が増えるという経済的問題もあります。
これらの問題を解決する手法として生物応答(バイオアッセイ)を利用したWhole Effluent Toxicity (WET)という排水影響の評価手法が欧米で開発・運用されてます。これは排水に含まれる化学物質の影響を総和的に管理する一つの評価手法“モノサシ”となります。WETの手法について多くの関係者がその有用性を認識し、さらには我が国の多くの事業所でこの手法による排水管理を進ませることが今後の健全な水環境の保全に必要と考え、そのための種々の活動を行うことを目的として、WET研究懇話会が立ち上がりました。
その第二回市民講演会が下記の要領で開催されます。お近くの方は是非お越し下さい。この制度を盛り上げて、早期の導入を図りましょう。
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開催日時:2012年9月1日午後1時
場所:臨床研究情報センター(公益財団法人先端医療振興財団) 第1研修室
〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目5番地4号
神戸新交通ポートライナー三宮駅」から乗車12分
「医療センター(市民病院前)」駅下車,改札を出て右折すると「臨床研究情報センター」へ続く通路がございます。通路を渡り,左手に進みますと臨床研究情報センターがございます。
内容:開会挨拶
講演1 水とは何か
北野大明治大学教授
講演2 水生生物を守るために
須藤隆一東北大学名誉教授
講演3 生物応答を利用した“環境の水”の評価
鑪迫典久国立環境研究所主任研究員
総合討論
参加費:無料
申し込み方法:下記アドレスに名前,所属を記入してください。自動的に受け付けます(返信はいたしません)。
wetkonwakai@yahoo.co.jp