宍道湖のアサザ

昨日は宍道湖流入する水路でアサザの分布を調べていました。共同研究者の方から教えていただいたポイントより下流まで広がっていたので、上流側・下流側のどこまであるか確認したところ、下流でつながっている別の水路の上流側にも広がっていました。それらについても上流側を歩いて確認。結局、1平方キロメートルの範囲を30度を超える炎天下の中で歩き回ることになり、疲れはててしまって、サンプリングは7カ所にとどまりました(涼みがてら神西湖まで行って、周辺を観察してきました)。
写真はアサザの様子です。この水路では400mにもわたって、こんな感じで広がっていました。ここのアサザは花をつけないタイプなので、購入したものが捨てられたのではないと思われます。これだけ広がっていたら、本当は20サンプルくらい取らないといけなかったのですが。。

それにしても、花が咲かない、つまり実で増えないアサザがどうやって上流側に増えるのか不思議です。
不思議と言えばアサザが繁茂しているところは沈水植物はなく、逆に沈水植物が生えている水路はアサザがない。水深70cmくらいの水路で住み分けが起こるメカニズムは何なのかも、興味深いところです。