確信犯?ヨシ植栽は湖岸環境を攪乱する

9月4日記事で、宍道湖湖岸で10年前に行われたヨシ植栽プロジェクトによって、湖岸がクズで覆われている状況を紹介しました。


(9月4日記事の写真)
先日同じ場所に行ったところ、雑草がきれいに刈られていました。ご丁寧なことに、看板が引き抜かれて裏返しに倒されていました。誰の仕業がよく分かるというものです。

このように、ヨシを植えると10年後には乾燥した陸になって、水質浄化にもシジミの生息場所にもならないことを自覚しているらしいのに、当該NPOはいまだに事業を展開し、下の写真のように小学生に対する環境教育と称して、新たにヨシを植えさせています。

10月31日記事で紹介した写真)
見ただけで波打ち際の環境を攪乱していることが分かるのに、あろうことか、今でもこれによってシジミが増えると洗脳し、「宍道湖に1本でも多くヨシを植えたい」などとホームページで宣伝している団体があるのは、呆れるばかりです。
島根県の理科教育に携わっている先生方には、こういった現状について考慮いただけないかと思います。原発事故のように何が起こるか分からない状況の中で、子供達には科学的な考え方を身につけ、現場の状況を観察して、自ら判断する能力を身につけることが求められていると思うのです。頭ごなしに「ヨシを植えれば宍道湖が再生する」などと洗脳することが、子供達の将来の為になるのでしょうか。