ヨシ「再生」の誤解

琵琶湖ではいわゆる「陸ヨシ」状態が多いことを、吉良先生や琵琶湖研究所の方々が報告されています。しかしヨシを「再生」したがる方々は、琵琶湖はヨシ条例があるからなど首をひねるような理由で、琵琶湖には抽水状態でヨシがたくさんあると誤解しているようです。
ヨシ=抽水植物という誤解はかなり昔から広まっていたらしく、ヨシがあれば「抽水植物群落」として植生図が作られたりするものですから、宍道湖霞ヶ浦の過去の植生図には、地形からみてどう考えても沈水植物があるはずがないところが「抽水植物群落」などとされています。
そこで今年度の陸水研の冬の実習では、ヨシ再生事業の根拠とされた過去の写真から、それが本当に抽水状態のヨシだったのか陸ヨシなのか判別することにしました。これまでの根拠がひっくり返ると思います。