原子力を終わらせたい理由

12 月22 日、東京・豊島公会堂に於いて、「終焉に向かう原子力」第15 回が開催され、
小出裕章さんと広瀬隆さんの講演が行われました(主催:同実行委員会)。当日の講演動画を以下で観ることができます。
http://hibi-zakkan.net/archives/21541863.html
小出様の講演の冒頭をペーストします。

原子力を終わらせたい理由
私が原子力を終わらせたいと思う一番の理由は、危険だからではなくて、差別の象徴であるからです。被曝は誰もしたくない。でも原子力をやれば必ず被曝労働は出てくる。どうするかというと、被曝労働は下請け労働者に押し付ける。この瞬間でも福島ではたくさんの労働者が放射能と闘っています。相手が放射能ですから勝ち目のない闘いですが、動員される労働者は下請け、孫請け、さらにもっと下へと。事故が起きれば大変、いま福島で進行中のようなことになる。それを原子力の専門家はみんな知っています。だから原発を過疎地に押し付けるということをやってきました。

化学物質問題市民研究会会報「ピコ通信」173号から)