アサザの遺伝子解析

全国のアサザの遺伝子を解析した結果が届きました。
霞ヶ浦アサザ保全する根拠とされてきた科学論文はサンプリングが霞ヶ浦に偏っているなど、シロウト目にもこれを根拠とするのは無謀だろうと思い、専門家の方と共同でサンプリングして、遺伝子解析を専門とする研究所に解析してもらったものです。
これから論文にするので詳細は書けませんが、昨年11月5日付記事で紹介した、過去にアサザが生えていた記録がないところにアサザ基金アサザを植栽している問題。植えられていたアサザの遺伝子は、系統保存株のどれとも一致しませんでした(過去になかったのですから、当然といえば当然ですが)。
上記は、今回得られた結果の中では、枝葉末節に過ぎません。霞ヶ浦アサザを植栽することがアサザ保全であるとしてきた方々が、霞ヶ浦アサザを相当誤解していたことが遺伝子からも明らかになりました(例えば花が咲かない個体群の遺伝的多様性とか)。
自分の科学リテラシーを再確認できた結果で、非常に満足しています。