化学物質問題市民研究会のニュースレター「ピコ通信」174号で「レイト・レッスンズII 早期警告からの遅ればせの教訓 科学、予防、革新」が紹介されていました。
「レイト・レッスンズ」は欧州環境庁の報告書で、2001年版は訳書が市販されています。今回についても翻訳して出版してはという話もあったのですが、この時代に引き受けてくれる出版社はないよね、という状況の中、各章のサマリーの大部分は化学物質問題市民研究会の下記ページで紹介されているそうです。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/precautionary/precautionary_master_LL_II.html
以下にピコ通信に紹介されていた、各章のタイトルをペーストします。
1. はじめに
パート A. 健康に及ぼす有害性からの教訓
2. 予防原則と誤った警報−教訓
3. ガソリン中の鉛は“精神障害をもたらす”
4. 飲むには多すぎる:水道本管中のパーク
ロルエチレン(PCE)汚染
5. 水俣病:民主主義と正義のための挑戦
6. ベリリウムの”広報問題”
7. タバコ産業の研究操作
8. 塩化ビニル:秘密の出来事
9. 農薬DBCP と男性の不妊
10. ビスフェノールA:異議が唱えられる科学、異なる安全性評価
11. DDT:沈黙の春から50 年
パート B. 生態系から新たに出現している教訓
12. 増強殺生物防汚剤:歴史は繰り返しているのか?
13. 水環境中のエチニルエストラジオール(低用量ピル)
14. 気候変動:科学と予防原則
15. 洪水:早期警告システムについての教訓
16. 種子処理浸透殺虫剤とミツバチ
17. 生態系と回復力管理
パート C. 新たに出現している問題
18. チェルノブイリからの遅すぎた教訓、フクシマからの早期の警告
19. 革新への渇望:遺伝子組み換え作物から農業生態学まで
20. 侵入外来種:増大しているが無視されている脅威?
21. 携帯電話と脳腫瘍リスク:早期の警告、早期の行動?
22. ナノテクノロジー 早期の警告からの
早期の教訓
パート D. コスト、正義、革新
23. 行動しないことのコストの理解と説明
24. 早期の警告者と遅れた被害者の保護
25. なぜビジネスは早期警告への予防に反応しなかったのか?
パート E. 科学と統制の意味合い
26. 予防的意思決定のための科学
27. 予防はもっと多くか少なくか?
28. 結論
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