水草を植えてもCODは減らない

今日は印旛沼・手賀沼関係の講演会で、アサザを始め水草を植えても、それだけで水質浄化(=CODの減少)にはつながらない、むしろ原理的にはCODの増加になることを説明しました。これまでアサザ植栽を進めてきた関係者も何人かおられましたが、「よくわかりました」と言われました。
ヨシにしろ、アサザにしろ、沈水植物にしろ、水質浄化を目的に復活させる・植栽するという事業が多くある中で、それをどう管理するかの道筋を示したものは少ないように思います(少なくとも私は見たことがありません)。琵琶湖に続き、宍道湖でも復活した沈水植物が問題になっています。宍道湖では沈水植物の復活とともにアオコが発生し、透明度は低下しています。「水草が生えていた昔は湖水はもっと透明だった」という昔は現在とは全く生活様式が異なり、また植えっぱなしではなく、モク採りなりヨシ焼きなどの管理をしていました。
こんなはずでは。。。という事態になる前に、科学的知見に基づいた推定や他湖沼の事例を検討した上で、事業化すべきでしょう。