シャジクモ類の石灰化に関する新発見

シャジクモ類は石灰化する種類を含む淡水から汽水域に繁茂する植物で、地学関係では古環境復元によく用いられています。
石灰化する種類はアルカリ領域と酸性領域が形成され、草体のアルカリ領域の外側で石灰化するとされてきました。
陸水研のKさんは、石灰化しないとされてきたタイプのシャジクモ類を切片を使って観察した結果、草体の内側で石灰化していました。このタイプではアルカリ領域と酸性領域が明瞭には形成されず、これまで知られていたものとは全く異なる石灰化メカニズムであることが分かりました。今後は異なる石灰化で酸素同位体比に違いがあるかを確認する必要があると考えられます。
本研究は
SpringerPlus 2013,2:85 
に掲載されました。