篠永正道著「脳脊髄液減少症を知っていますか」

2月1日発行と、脳脊髄液減少症に関する最新の一般向けの本です。
脳脊髄液減少症にかかるとどのような症状を呈するか、とても分かりやすく説明されています。また似た症状を呈する他の病気についても説明があるので、自分の症状が脳脊髄液減少症なのか判断するのに役立つと思います。
この病気の場合、外傷性であればしばらく安静を保つのが一番です。しかしこの病気だと診断されないと、安静を保つのは返ってよくないと指導されてしまう場合もあるそうです。
脳脊髄液減少症の治療として最もよく行われているのはブラッドパッチですが、近年はフィブリン糊を使ったパッチや、人工髄液の注入などの治療法も行われているそうです。ブラッドパッチができない、してもなかなかよくならない方には参考になるかもしれません。
症状の緩和法として、漢方やドリンク、サプリなどが紹介されています。私が提案したアミノ酸サプリは「頑固な肩こりや筋肉痛に効果的」と紹介されていました(私自身は、倦怠感の解消に効果があると思っています)。
全体を通じて「決して諦めないでほしい」との篠永先生の願いが随所から伝わってきて、元気づけられました。

脳脊髄液減少症を知っていますか―Dr.篠永の診断・治療・アドバイス

脳脊髄液減少症を知っていますか―Dr.篠永の診断・治療・アドバイス