「健康長寿」が生む経済効果

東大元総長の小宮山先生が、3月5日付産経新聞の表題のエッセイで面白い提案をされていました。
身体情報と症状と処方(例えば健康診断結果、医師のカルテなど)のデータを100万人、一千万人規模で蓄積し、相関関係を検討し、結果を様々な形にアウトプットできるようにする。これにより、例えば糖尿病予防のためのメニュー作りなど、新産業をうむだろうというものです。
私はこれに環境データもいれてはどうかと思います。例えば今話題のPM2.5や携帯基地局からの距離、水道原水のCODなど。電磁波や消毒副生物の影響など、研究者によってかなり見解が異なる問題は、データが少ないことが一因と考えられるからです。
それによってシロとなれば安心ですし、クロとなれば対策技術を開発する。かつて日本は他国に先駆けて厳しい排ガス規制をかけ、その結果、日本車の輸出増に貢献しました。クロになることは安心に貢献する技術を世界で初めて生み出すチャンスと、産業側も積極的に関わることができると思うのです。