霞ヶ浦のアサザ群落が危ない

霞ヶ浦で自然にアサザが長年繁茂している、麻生地区の観察に行きました。ハスが侵入していることからその拡大が危惧され、本当にアサザ保全したいのなら駆除活動をすべきとこのブログでも書いてきました。

残念ながらアサザ保全を唱えている某団体は自然群落の保全には関心が薄いらしく、放置されています。そして危惧したとおり、白色の矢印で示した所から黄色の矢印まで、ハス群落が飛び火していました。まだ葉が成長していないので目立ちませんが、真夏になったら相当広がっている実態が見えるようになると思います。

ハスとアサザでは勝負になりません。手賀沼ではマコモやヒメガマを駆逐して、ハスが下の写真のように広大な範囲を覆っています。水深1.3mくらいまでは平気で生えているので、麻生地区も放置しておくとこうなってしまう可能性大なのです。

湖を1周したところ、ミズヒマワリの分布も拡大しているようでした。麻生のアサザ群落のへりにもミズヒマワリが生えていました。侵略的外来種の侵入にも、アサザ保全を唱える団体は関心が薄いようです。

霞ヶ浦の自然を保全する上でまずやるべきことは、侵略的な外来種を駆除したり、自然に成立している群落を侵略的な種から守ることでしょう。本来波当たりが高いところの波を止め、そうしないと生えないような(つまり本来そこに生えないような)アサザという植物で緑化することではないでしょう。