アサザ基金がホームページなどで「自然が再生した」と宣伝していた霞ヶ浦境島地区です。ここは見事な砂浜が広がっていたのですが、客土と粗朶消波堤の造成が行われました。
その結果、外来種がはびこることになりました。下の写真は2010年10月の境島地区です。秋に行けば「自然再生」ではなく、セイタカアワダチソウなどの外来種が侵入した荒れ地を作っただけだと分かります。消波堤の内側は有機汚濁が進行した為か、アサザを植えても育たなくなりました。それでも外来種に覆われているとバレにくい春に子供も含めて人を連れてきては、手前に見える池にアサザを植えさせていました。
その頃の池の様子です。
昨年行った時は、この池も放棄されていました(2011年8月14日付記事)。そして今では、子供が湖岸に近づけないほど完全に藪化し、消波堤や札などがうち捨てられたままになっています。池もわずかに残っていますが、アサザは全くありませんでした。
アサザ基金はこういった事態になっていることをひた隠しにして別の地区で、寄付してくれる企業にアサザを植えさせているようです。下の写真の看板では「アサザを植えました」とは書かれていませんが、アサザの絵が見えます。それがよいことだと信じている企業の方々が、アサザ植栽が自然再生にも水質浄化にもならないことを知るのは、その場所が境島や根田のように、消波堤内がアサザ枯死体で汚濁してしまった時なのでしょうか。
アサザ基金がしてきた事は湖岸環境の破壊であることは事実が物語っているのに、今だにアサザ植栽事業によって寄付を受けているのだとしたら、それは詐欺行為だと私は思います。
(追伸)八郎湖に詳しい知人に尋ねたところ、八郎湖に造られた粗朶消波堤は、短期間で粗朶が抜けて破損してしまったそうです。霞ヶ浦のような漁業被害や景観の悪化が生じていなければよいのですが。。。