銃規制につながる研究が規制されるアメリカ

あれほど頻繁に銃を使った無差別殺人が行われているのに、銃が規制されないのはなぜか?それは銃による殺人について研究することさえ制限されているからかもしれないという、驚きの事実が「Natureダイジェスト2013年7月号」で紹介されていました。「銃と戦う男」という記事です。この記事にによると、米国保社会福祉省は、銃規制を擁護または奨励するあらゆる活動に資金を提供することを、法律によって禁じているそうです。このため、銃による死亡を専門とする公衆衛生学者は非常に少なく、この記事で紹介されているカリフォルニア大学デービス校のGaren Wintemute氏自身は個人資産も100万ドル近く投じて、研究費をまかなっているそうです。
この号には他にも、Nature 2013 年4月18日号に掲載された「日本の縄文土器は、調理に使われていた!」や、中国が国際機関へ報告している漁獲量は実際の10分の1以下というNature2013年4月4日号に掲載された「過少報告されていた中国遠洋漁船団の漁獲量」の和訳がでていて、お昼休みの気分転換にうってつけでした。