著者は、私が2年生の時に中退した高校の同窓生です。30年前はワンゲル部に所属していた彼がフルマラソンに飽きたらず富士登山競争を完走してしまうのはうなずけるとしても、彼の方では、何であんな運動音痴の山室がフルマラソンを。。と今でも思っているに違いないのですが、よしみで送ってくれました。
本職が共同通信の記者だけに、走りながら撮ったとは考えられないような、素敵な写真が並んでいます。ほとんどがランナーではなく、世界各地のマラソン会場で応援している地元の方達。笑顔がカメラにそそがれているのは、彼の人柄ゆえでしょう。
ローマ、ソウル、パリ、ニューヨークなど、開催都市の社会的・歴史的背景が要領よくまとめられていて、それがこんな応援スタイルにつながっているのかな?と想像をかき立ててくれます。
時間ができたら海外のマラソンにも行ってみたい、そう思わせてくれるとともに、たまには走るだけでなく応援もしてみようかと思うランナーも出てきそうな本です。そしてマラソンと全然縁が無い人でも、この写真集を見たらトライしてみようかな?とか、我が町でも是非マラソンを!なんて気にさせてくれそうです。
「あとがき」でこう書かれていました。
「マラソンは、コースも沿道もお祭りです。ランナーだけでなく、応援する人もボランティアも皆が主役になれます。」

- 作者: 辰巳郁雄
- 出版社/メーカー: 東方出版
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: 単行本
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