37歳の時の交通事故で脳脊髄液減少症になり、ブラッドパッチ治療を3度受けて倦怠感や物忘れはかなり改善したものの、首の痛みと論文を執筆する閃きは、長らく改善しませんでした。一昨年の12月の激痛によって、首の痛みは頸椎椎間板ヘルニアと判明して翌年10月に韓国で手術、鎮痛剤を服用しないで済むようになって、ようやく論文の執筆ペースが改善されてきました。
ところが、手術後つけていたカラーを外して数ヶ月後から再び痛みが始まりました。首より肩に近いあたりの背から肩の痛み。お酒を飲むと全く痛くなくなることから、これは血流に関係しているのではと思い漢方専門外来で相談したところ、芍薬甘草湯を処方されました。これが劇的に効いて、1日3回まで服用できると言われたのですが、1回服用したら2,3日全く痛みが出てきません。鎮痛薬と違って,論文執筆にも全く悪影響がありません。この薬は篠永正道先生著「脳脊髄液減少症を知っていますか」でも筋肉痛に用いられると紹介されています。
私はどちらかというと低血圧だったのですが、脳脊髄液減少症にかかってから、血圧が130を越えるようになりました。最悪の時期は150をたびたび越えていました。原因は髄液漏れにより鬱血していたからと考えています。ブラッドパッチによって症状が改善するまでは、大腿部の静脈が浮き上がって網の目のようになっているのがくっきり見えていました。また夜には足がばんばんにむくんでいました。
今も血圧は高めで、血管年齢は平均よりかなり高いです。コレステロールなどは全く問題ないので、長らく高血圧が続いたために血管が硬くなっているのだと思います。ヘルニアを治しても肩こりが起こるのは、血管が硬いことに起因しているのかもしれません。
それで最近は、どうすれば固くなった血管を本来の堅さに戻せるか、いろいろ工夫しています。