夏入試終了

筆記試験、翌日の面接試験、そして本日の合否判定で、今年の夏入試が終了しました。
合格者も不合格者も合格そのものは目的ではなく、目的のためのワンステップだったはずですから、結果は淡々と受け止めて次に進んでください。

先進国の大学や大学院の入試と違って、日本は一発勝負の筆記試験偏重、かつ英語の試験なんてのもあって、長年違和感を持っていました。例えばアメリカ人がアメリカの理系の大学院を受けるのに、ドイツ語やスペイン語の試験なんてありません。語学能力と理学分野の能力とは本来、無関係なはずです。

しかし英語については目も当てられなかった息子が大学入学後は英語に力を入れているのを見て、英語の試験が必須と考えている方々の理屈もナンセンスとまでは言えないかも、と思うようになりました。英語と理学や工学の能力は別物であることは確かなのですが、非英語圏の人間が世界で勝負しようと思ったら、英語を避け続けることはできないことも明らかです。ですから、理工系の分野で世界を目指す意欲のある学生さんは、同時に英語も頑張っている可能性は多少はあるのかと。

ならば専門の試験を完璧に近づければいいのにと思うのですが、うちの専攻の入試から英語が消えることは、私の在職中はまずなさそうです。