宍道湖鳥ヶ崎の四半世紀

ドクターの学生の頃は、夏になると毎日のように潜っていた宍道湖鳥ヶ崎で、四半世紀ぶりに素潜りしました。
突堤先端の岩場では、かつてのようにハゼの仲間がお出迎え。

海綿も相変わらずの健在ぶり。

この、得体が知れない丸い物体も、全く変わらず湖底に散らばっていました。

唯一異なるのは、こういった植物がそこかしこで見られることでしょうか。25年前には、もっと岸近くにPotamogetonの仲間が生えていましたが、水深2mを越えるこのあたりには全く生えていませんでした。

20歳から宍道湖を見始めてから30年以上になり、自然環境とはかくも変わるものだと実感しています。次の30年後には私は80歳過ぎですが、水深2mくらいは素潜りして、ここがどう変わったか自分の目で確かめたいと思います。

#目で見えるものだけでなく、この場所の表層から20cmまでの堆積物中炭素と窒素の濃度(Hydrobiologia誌掲載)が20年後の現在はどうなっているかも、今回の調査で調べる予定です。