環境ホルモン学会の最新のニュースレターで、井口泰泉先生が内分泌攪乱物質問題に関するWHO・UNEPの報告書を紹介していました。
State of the science of endocrine disrupting chemicals – 2012 An assessment of the state of the science of endocrine disruptors prepared by a group of experts for the United Nations Environment Programme (UNEP) and WHO
Authors: WHO/UNEP
ISBN: 978 92 4 150503 1
下記のリンクから本文(11.7Mb)とSummary for Decision-Makers(2.8Mb)がダウンロードできます。
http://www.who.int/ceh/publications/endocrine/en/
一般の方にとっては「Summary for Decision-Makers」の方が、図解が豊富で、どこまで分かって今後何を明らかにすべきかが簡潔に示されていて、参考になると思います。
とはいえ全文英語なので、敷居が高いかもしれません。日本では忘れ去れたかのような内分泌攪乱物質について、WHO(世界保健機関)という国際公的機関が世界に対してどのようなメッセージを出しているのか、裏表紙をご覧になればひと目で理解できます。
「Endocrine Disrupting Chemicals have many sources (内分泌攪乱物質は様々なものから排出される)」とあります。化粧品や水道水、大気汚染など。中央に妊婦が写っています。食品だけでなくさまざまなものに含まれている化学物質に対して、特に妊婦は気をつけねばならないというメッセージなのです。