ハスの駆除方法

各地で繁茂が問題になっているハス。手賀沼では市民団体の方が駆除方法を検討していますが、刈り取ると植物体を陸揚げして処分するのがいろいろ大変です。そこで私は「船上から手で折っておけば、折り口から水が入ってその場で枯死すると思いますよ。ほっておいても秋には枯れるのだから、その場で枯らしてはどうですか。」と提案しました。後日市民団体の方から「うまく折れませんでした。」と連絡いただきました。
そんなはずはない。。と、今日の陸水手賀沼実習の際に折ってみました。やはり簡単に折れますし、折れ口から少しづつ泡がでているので、通気孔から水が侵入しているのは確実です。

船頭さんと話していて、おそらく市民団体の方は、この程度の折り方では不十分と思って切れるくらい折ろうとして、それなら鎌で刈る方が早いという結論になったのだろう、ということになりました。
当初は効果が分かるくらいたくさん折ってみようと考えていたのですが、ハスは既に枯れ始めていたので、自然枯死か折ったための枯死かは、今からでは分かりづらそうです。ですので、来年もし機会があれば7月頃に「ハス手折り駆除法」の効果を検証したいと思います。
また船頭さんから「浮き葉の時期に浮き葉を刈り取るか折って枯死させたら、立ち葉の勢いが減るのでは?」とのご提案をいただきました。実験池の様子を見ていると、ハスはどうも葉が成長する時期も盛んに根が成長しているようなので、浮き葉除去効果は期待できない可能性がありますが、念のために来年度、実験池で確認してもよいかと思います。