山口の地学みどころスポット

集中講義のため、山口に来ています。
昨日は産総研から山口大に転職したW先生に地学的なみどころを案内していただきました。私は晴れ女なのに、なぜ今日はこんな雨なの?と思って行った秋吉台では、「増水しているので危険です、すぐに地上に出て下さい!」と途中で係から追い出されたほど、鍾乳洞内ではあちこちから滝のように水が流れていました。

鍾乳洞といえば炭酸塩が析出するような地下水が少しづつ侵出、というイメージだったのですが、この滝のような流れを目の当たりにして改めて見たら、確かに「ここは浸食地形」というところが結構ありました。洞窟ができるのも崩落が影響しているとすれば、崩落はこういった増水時に、地滑りのように起こるのかもしれません。

次に長登銅山跡に行きました。奈良の大仏に使われた銅のうち、産地が唯一特定できたのが、この銅山なんだそうです。地名も「奈良登り」がなまって長登(ながのぼり)になったのだとか。

山口に銅山???説明パネルを見たら、スカルン型の銅鉱床なんだそうです。「知りませんでした。不勉強ですね。」と言ったら、W先生も「私もここに来るまで知りませんでした。」ということなので、ホッとしました。
ここではカルスト、銅鉱山、石炭(これも知らなかった。。。)のセットでジオパーク登録を目指しているそうです。