クリスマスのパリ

年末はイタリアで開催されるラグーン関係の学会で招待講演をすることになっています。知人のAさんが「帰りに私のパリの家に寄らない?手料理をごちそうするから。」と誘ってくれ、学会事務局に相談したらパリに寄るルートでチケット手配してくれました。しかも英語が苦手な私に配慮して、JALとの共同運行便。何と寛容な!
Aさんは国籍はイギリスでロンドンに息子さんが住んでいる自宅があるのですが、外交官だったお父様がパリ駐在が長かった関係で、パリにも自宅があります。ポルトガルの大学の教授でポルトガルの自宅が本拠地で、ペットの猫はここに住んでいます。ポルトガルも相当な財政難なので、研究資金を稼ぐためにノルウェーの研究所でも研究員のポストについていて、オスロではマンションを借りています。その上、今は南米の沿岸に凝っていて現地に行っていたり、バケーションは通常のヨーロッパ人並にしっかりとるので、今彼女がどこにいるのか、彼女の学生さえわかりません。こんな生活をしていてもLOICZでは科学委員長を務め、論文もしっかり出しているので、仕事がいそがしくなるとそればっかりになりがちな私などまだまだ実力が不足していると、恥じ入ってしまいます。
さすが外交官の娘で、英語とフランス語の完璧なバイリンガルの上に、ポルトガル語もほとんどネイティブ並に話し、中国語も私よりは理解しています。数回の来日の間に、日本語もかなりキャッチしていましたが、もっと驚くのは食への関心。おみやげの希望を聞いたら生わさびと梅干しでした。フランスではチューブ入りしか買えないけど、日本で食べた生わさびの方がずっとおいしいから、だとか。日本人でも滅多に食べないと思うのですが、いつのまに生わさびなんか食べたのでしょう。
さっそく近所のデパートで12月に生わさびを売っているか尋ねたら、むしろ冬が旬ですとのことでした。知らなかった。防疫所にも確認して、EUに生で持ち込むのもOKとのこと。梅干しは自家製の5年物をプレゼントしようと思います。
「真澄はカエルグッズを集めているから、カエル専門店でお食事しない?うさぎ料理は私の手料理。」とのことです。これはエプロン持参で、作り方を教えてもらうしかない!