静岡県にある汽水湖の佐鳴湖では、水質浄化機能などを期待してヨシが植えられました。しかし刈り取らなければ水質浄化にはならないので、県では湖岸陸地に生えている部分はボランティアに刈ってもらい、水中に生えている部分は県が土木業者に委託して刈っているそうです。刈り取ったヨシは茶農家が引取ってくれるそうです。
佐鳴湖周辺に住んでいる知人が尋ねたところ、ヨシの刈り取りには年間約200万円を使っているそうです。
手賀沼でも植生護岸としてヨシを植えているところが多々ありますが、刈り取っているようには見えません。密に生えたヨシ帯には、昨日ご紹介したライギョやナマズなど、大型の肉食魚は入って行けません。浅い平野部の湖沼で沈水植物がなかなか復活しないのは、ウナギやライギョ、ナマズなどのザリガニを食べる魚が入れ込めないような親水護岸や植生護岸にしたことで、アメリカザリガニが進入できるからかもしれません。