浜名湖とかサロマ湖とか、日本では汽水の「潟」を「湖」と呼んでいて、海洋学会では汽水域の発表はほとんどありません。
でも欧米では「潟」(ラグーン)の研究者は海洋(沿岸域)の研究者です。欧米ではEstuaryとかLagoonの研究者が多く、彼らにとって塩分成層という物理現象が非常に重要であることは常識です。
ところが日本では汽水「湖」とあるように淡水をやっている研究者が汽水もやるという例が多く、淡水湖沼にはない塩分成層という物理現象を正確に理解しておらず、研究者でありながら科学的にあり得ないことを平気で主張したりします(ましてやアサザ基金のようなシロウト集団たるや「逆水門の柔軟運用」という絵空事を平気でホームページなどで宣伝しています。無知ほど恐いものはない。。。詳しくは6月18日記事に書きました)。
日本で汽水湖と呼ばれている水域は、中海とか八郎潟のように、本当は「海」とか「潟」という名称がつくべきだったのですが、「湖」が優勢になってしまったのが残念なところです。