水環境分野で働く女性たち

環境学会誌2012年10月号では、特集「水環境分野の仕事」を掲載しています。水関係の仕事(官庁・自治体から新聞社、コンサル、トイレメーカーなど実に様々!)をしている15名の女性が、仕事の内容やその道に進んだきっかけ、女性であることを生かせる点などを紹介しています。「ある1日の過ごし方」として起床から就寝までのダイアグラムもあって、どんな働き方をしているのか具体的にイメージする参考になります。
印象的なのは多くの女性が、女性であることを強みに感じていることです。例えば下記の文章は、水に関わる仕事に就いている女性の多くが感じていることを代弁していると思います。
「水環境の研究は仕事に携わることは、私たち人間を含むすべての動植物の生命や健康を守ることにつながると思います。関心を持たれたら、是非一歩ずつ全身してみてください。そして、その過程で出会う人々とのつながりを大切に、ネットワークを広げてみてください。困難が訪れた時には、出会いから学んだことが、きっと活かされると思います。水がその形態を変えながら循環しているように、私たちが水環境のために注ぐ努力は、いつか人々の絆や達成感、新たな研究・仕事への夢となって、私達のもとに戻ってきてくれると信じています。」(374頁から)

環境学会誌の特集記事はJ-stageに掲載されないのですが、希望する会員に別刷を配布しています。
http://www.jswe.or.jp/community/reprints/index.html
ご覧になりたい方はお知り合いの会員にお願いしてはいかがでしょうか。女子学生さんの就職先として、参考になると思います。