研究室運営コスト

同じ東大の同じ専攻内でも、研究室によって運営にかかるコストはずいぶん違います。
陸水研の場合、LC/MS/MSとか産総研で使わせてもらっている安定同位体比分析用質量分析計等のメンテ費用が若干かかることから、毎年の獲得予算は1000万円以上ないと経営が苦しくなります。こういった装置を維持しないで済む研究をしているところは、予算獲得にそこまで頑張らないですんでいると思います。
写真は質量分析計の質量数28、29、30のシェイプと、28と29の比をとった画面です。比は水平なのでまだ分析には問題ないのですが、緑色の29の線が、理想的には台形になっているべきところ、ずいぶんなで肩になっています。
エンジニアの方に問い合わせたら、イオン源の汚れが原因なら、分解・洗浄・部品交換で40〜50万円で済むとのことでした。100万円行かなくてよかった、です。
こういった、メンテにお金がかかる装置は、購入のときに「10年保証パック」みたいなのがあるとよいなと思って業者さんに問い合わせてみたのですが、おそらく割に合わないのでしょう、そういうサービスは無いそうです。