今日は9時から17時まで、しんじ湖のシジミが減った原因とその対策を検討する会議でした。今年の状況から、シジミが増えたのはおそらく塩分が高くなることによってラン藻が減って珪藻が増えたからであることは、ほぼ合意されました。では塩分をあげればそれでいいのか(他の原因はないのか)、同じ塩分でなぜ昔はアオコではなかったのかについてもう少し証拠が必要ではないか、塩分が上がったことで弊害はなかったのか、鴨による補食の影響はどうなのか、漁獲規制の効果はどうか、シジミの初期分散にも関わる湖流はどうなっているのか、シジミはどのくらい移動しているのかなどなど、これだけ白熱した議論がかくも長時間続いたのは、宍道湖のシジミを何とかしたいという、みなさまの熱い思いの表れだと思います。
19時から22時までの懇親会も、懇親というよりは、シジミを復活させるにはどうするという話題が席巻していました。
二枚貝ではアサリも全国的に著しく減少していますが、原因の解明や対策は進んでいません。全国区の問題でもそのような状況で、宍道湖という固有の場で原因を解明し、対策について合意形成を得るのは生半可なことではありません。しかし必ず解決できると実感した一日でした。