18年間使ってきた質量分析計。一度もイオン源を洗浄していなかったのですが、さすがに窒素ガスのShapeがおかしくなってきたので、先週の水・木とエンジニアさんに来ていただいて洗浄してもらいました。感度が3倍くらいよくなったかもしれないということで期待して月曜日に立ち上げ、火曜日に測定。検量線を引いている段階では確かに感度がよかったのですが、数個ほどサンプルを測る間にワーキングスタンダードの値がでたらめになり、そのうち1サンプルおきにエラーがで始めました。
これはおかしいとシャットダウンし、昨日再度立ち上げたら、窒素も二酸化炭素も水もCup1〜3全てでシグナルが出ません。そんな馬鹿なとスタンダードガスを流してもシグナルが出ないので、私の手に負える症状ではないと製造元に電話。エンジニアの方と話しながらいろいろ操作して、磁場がおかしいとのことになりました。幸い、今日の午後に早速エンジニアさんが来て下さるそうです。
陸水研の学生さん達も全くリークが止まらないなど様々なトラブルを経験していると思いますが、このトラブルはサンプラーの管が破れていたという「まさか」のトラブル以来の大トラブルではないかと思います。
因みに18年間この装置をいじってきましたが、「測るマスが大きくなるほど磁力が強くなって、金属を近づけると強い力で引っ張られるくらいになる」ということ、昨日初めて知りました。