ベニス来訪の最大の目的はMOSEプロジェクトの視察でした。その仲介をしてくれたC先生との雑談によると、ベニスは貿易立国だったことから他宗教にも寛大で、今でもユダヤ人は人口の1割くらいいると思うとのこと。シェイクスピアの「ベニスの商人」はそうした背景から書かれたわけですね。「ゲットー」という言葉の語源はイタリア語の「ジェットー」で、元々は特にユダヤ人が住むという意味ではなく、たまたま彼らが住んでいた場所がそう呼ばれることになったのが始まりなんだそうです。
ビジター用の英語の街区地図を見ると、確かにGhettoという広場や街区があり、シナゴグも表記されていました。高校留学の時のホームステイ先がユダヤ人家庭であったこともあり、ユダヤ人には関心があるので、立ち寄ってみました。
地図で見ると最寄りの水上バス停はGuglie。とても分かりづらいのですが、すぐ側にヘブライ語の標識があり、ここを抜けるとゲットー地区に出ます。
一見、普通の民家ですが、これがシナゴグでした。
伝統的ないでたちで歩いている青年も数人見かけました。タイムトリップしたような不思議な気分でした。