自己責任での防災に地学教育は必須

今日は霞ヶ浦調査の予定でしたが、台風直撃のため産総研質量分析の準備をすることにし、安全が確保されるまで自宅待機しています。
正午前に一度空が明るくなり、風もやみました。これは台風が通過したのではなく台風の目だろうと自宅待機を続けたところ、再び暗くなり、激しい風が吹き始めました。まもなく再び明るくなったので、これからは回復に向かうはずです。最初に明るくなった時点で外出していたら、大変危険でした。
これに限らず、土石流が発生しやすいところ、液状化しやすいところなど、地学の知識があれば容易に推定できます。広島市での土砂災害や御岳の噴火を報道した番組では「自己責任で判断し、自らを守る避難を。」とのコメントが多発されていました。しかし自己責任で判断するために必要な知識は、教えられてきたのでしょうか。
中学理科で地学関係の項目は生物などと比べてかなり少なく、高校地学は履修さえできない学校が増えています。
まずは義務教育である中学理科と中学地理で、災害に関わる気象や地形、地質に関する項目を増やすことから始めるべきだと思います。