湖沼環境保全への貢献

宍道湖を今後どうするのか、環境、産業、水産の関係者が情報交換を行ったと聞きました。このような部署を超えた情報交換は、とても画期的なことです。さすが、宍道湖淡水化事業を合理的な説明によって中止まで持っていた島根県、先見性があると思いました。遠くにある湖ですが、34年間の研究の蓄積を踏まえて、お役に立てることがあればお手伝いしたいと思います。
諏訪湖では貧酸素化が拡大している、それにより二枚貝が減少している、どうすればいいでしょうとのご相談があり、エビデンスをくださいとお願いしました。宍道湖ほど多方面に検討するのは不可能にしても、それぞれに個性がある湖沼の環境について、一般論だけでコメントするのは無責任だと思うので。
手賀沼はその点、何かあったらすぐに見に行けるし、ある程度データも蓄積してきたので、公の会議でコメントする際のストレスはかなり減ってきました。
残念なのは霞ヶ浦です。私にとって霞ヶ浦は自宅から最も近い湖沼、かつ水道水源です。湖岸がどう改悪されてきたのか、20年以上見てきましたし、データも蓄積しています。コメントしたいことは山ほどありますが、公にコメントできる立場にありません。歯がゆい限りです。