知人から表記の周知依頼がありましたので、転送します。募集期間は2015年1月29日(木)〜2015年2月21日(土)です。
詳細な解説は
http://geoc.jp/rashinban/kanri/prev/event.php?no=32381
にあります。以下はそこから抜粋しました。
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今回の2015年のクロチアニジン残留基準案のパブコメ募集は こちらに出ています(投稿フォームもあります)。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495140402&Mode=0
2013年の前回のパブコメには1657件の意見が寄せられ、ほとんどが反対意見だったため、厚労省は基準値案を凍結し、食品安全委員会にパブコメで指摘された発達神経毒性試験やARfD(急性中毒発症推定量)など新しいデータを評価してもらうとしてきました。昨年10月に、同委員会がADI(一日摂取許容量)を従来通りの0.097mg/kg体重/日、新たにARfD(急性中毒発症推定量)を0.6 mg/kg 体重と設定したことを踏まえ、改めて厚労省が残留基準値案を出してきたものです。厚労省は、2013年のパブコメ意見について集計数を示しただけで、個別に回答をしていません。今回、ほとんど同じ内容で新たにパブコメをやるわけで、1657件の意見は無視されたと言えます。
ARfDというのは、一度に多量に食べた場合に、急性中毒を起こすかもしれないという数値です。食品安全委員会はEUの0.1mg/kg体重の6倍に設定しました。
前回のパブコメで、圧倒的多数が基準緩和に反対したのだから厳しくなると普通は考えますが、厚労省は厳しくするどころか、前回そのままの高い数値を示した上、新たに16作物について更なる緩和を提示しました。例を挙げると、
現行 新提案
米 0.07ppm から 1ppmへ
カブ類の葉 0.02 40
ケール、コマツナ 1 10
チンゲンサイ、セロリ 5 10
シュンギク 0.2 10
パセリ 2 10
ミツバ 0.02 20
ホウレンソウ 3 40
などです。
今回の残留基準案の問題点について、その要点を示しますので、みなさまも厚労省へ基準緩和反対のご意見を出してください。
■ARfDが、EUの0.1 mg/kg 体重より6倍も緩く、これに、基づく、残留基準の設定は問題である。
■2013年提案よりもさらに残留基準が緩和された。国のリスク管理には、予防原則の立場で、出来るだけ農薬の摂取量を減らそうとする姿勢がみられない。
■EUよりも6倍緩いARfD基準値に対し、人はいろいろな食べ物を食べるのに、1作物ごとに、対ARfD比が100%を超えなければ、安全だとしている。