フランス人は10着しか服を持たない

タイトルを見て衝動買いしました。「やっぱりそうなのかな?」と思った経験があったので。
20歳の頃、アメリカに同期留学したパリジャンの友達の家に泊めてもらったとき、彼女はいつも同じ服を着てました。アメリカでは毎日、少なくともシャツやセーターは買えてましたから、ホームステイ先のホストマザーは、終末は洗濯物の処理に多くの時間を費やしてました。そんなアメリカ生活から帰ってまもなくだったので、「アレ?」と思いました。
そして2009年以降におつきあいするようになったAさん。パリ生まれパリ育ち、パリをこよなく愛し、ポルトガルノルウェーにも家があるけど引退後に住みたいのはパリの自宅、と言うイギリス人です。その彼女は冬だけでなく、夏も黒色のロングスカートとロングシャツしか着ません。ストールに少しバリエーションがありますが、3日間くらい続くワークショップの間は、ずっと同じ服装です。
その彼女のパリの自宅にあつかましくも泊めてもらったとき、この本に書かれているのと同じ状況であることを確認しました。クローゼットはせいぜい10着くらいしか入らないものでした。
リビングでは家族が集まっても主にテレビを見る、次々と物を購入しては捨てると言ったアメリカと日本に共通する文化を相対化して検討する材料として、とても読みやすいと思います。翻訳がこなれています。

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~