地学を必修にしないのなら、せめて歴史に災害史を

文部科学省が5日に公表した新学習指導要領の答申の素案では、残念ながら、「高校での地学必修」という意見は全く無かったようです。
地震、火山、津波、洪水など、様々な自然災害リスクが高い日本で生きていくには地学の素養は必須だと思いますが、委員の先生方がそもそも地学をあまり知らなければ、意見として出る日は永遠にないのかもしれません。
せめて、今回話題になった歴史などで、過去の大災害について多少は記載を増やせばいいのにと思います。
たとえば、ヨーロッパは地震がない、だから津波はないと思っている人は多いのではないでしょうか。1755年に起こったリスボン大震災では15mもの津波が首都リスボンを襲いました。死者は9万人にも及んだとされています。この地震はヨーロッパの思想にも大きな影響を与えたのですが、少なくとも私が高校で使っていた世界史の教科書には、全く記載はありませんでした。今はどうなのでしょう?