「ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」

えっ?唐沢寿明が主演?かつ山本耕史もレギュラー?これは見るしか無いでしょ!と欠かさず見ている「ナポレオンの村」(TBS系)。その原案本ということで読んでみました。
明白に共通しているのはローマ法王に米を食べさせたことくらいで、「滝壺レストラン」も婚活もなく、山本耕史がやってるネット宣伝もほとんど書かれていませんでした。唐沢寿明が連発する「ナポレオンが言った!」に至っては、皆無。。。
でも、ドラマとは違った面白さやヒントが満載です。失敗して落ち込みそうになった時に読むと、元気づけられると思います。
何かに挑戦しないと失敗も無い代わりに成功もないわけで、そもそも99回失敗しても100回目に成功すれば、その途端、失敗は成功へのステップに変わるのです。
大学教員になってから、失敗を恐れて無難なテーマを探そうとする学生には、何度もそう話してきました。年寄りのご多分に漏れず「最近の若者はずいぶん慎重だこと!」と思っていましたが、本書を読んで、失敗を恐れてチャレンジしない人は、老若に関わらず多数派なんだと気づきました。確かにそうでしたね。私が親しくしていただいてきた方々はみな、失敗を恐れず常にチャレンジしているので、錯覚していたようです。
本書の「はじめに」で著者がこう書いているのは、「できるハズが無い」と動きもしない人があまりに多かったからなのでしょう。
「成功と失敗は紙一重だけど、やるとやらないでは雲泥の差が生じる」