晴れ女の雨乞い

晴れ女、晴れ男ってあると思ってます。
私の場合は晴れ女で、これまで天候不良でフィールドワークができなかったのは、博士3年の宍道湖のみです。山陰大豪雨のあと濁りが消えず、晴れてはいるのに採水はできず、毎朝調査地点に行ってはすごすご戻る1ヶ月を過ごしました。
結局1年を棒に振ったこのときの見返りでしょうか。以後は予定していた調査が天候のためにできなかったことは皆無です。石垣とかミンダナオとか、10年以上も熱帯・亜熱帯の仕事をしていたら一度は台風とかで大幅に予定変更になりそうですが、未だそのようなことはありません。
そして昨日は、もしかしたら私は雨乞いもできるのでは?と思いました。
昨日は霞ヶ浦でのアサザの花型調査でした。アサザが咲いているところは船溜まりとか消波ブロックとか、人工構造物に囲まれています(大きくて波が高い霞ヶ浦では、本来の自然に近い湖岸にはアサザは生えないのです)。そういった構造物は釣り人にとってカッコウの釣り場所なので、連休でもあり、晴れたら釣り竿の群れに分け入ってサンプリングすることになり、相当勇気がいります。
それで11日については、「どうか風は吹かずに雨が降りますように。。。」と祈ってました。本当にそうなりました。しかも調査を始めたらぴたりと雨がやんで、かつ曇ったままで暑くもならず、よい状態の花をサンプリングできました。
おかげで予定より相当早く作業が終わり、前回7月には咲いていなかった別の場所も回ってサンプリングしました。霞ヶ浦アサザについて、また知見が増えました(改めて報告します)。
まぁしかし、こんなにうまく行くのは本当に偶然です。フィールドワークというものは、予定通り進まないのが当たり前と考えた方がよいです。私が学位を取るのに5年もかかった一つの理由は、上記のように、1年を全く棒に振ってしまったことです。昔はそれでも今ほど就職に不利ではなかったのですが、今は3年で学位を取れないと相当不利になります。フィールド、かつ生態系を扱う研究を志す方は、何が起こっても3年でとれるように、あらゆる場合を想定して策を練る習慣をつけましょう(実験室実験を組み入れる、いつ取りに行ってもよいサンプリングでも言えることを組み入れる、など)。