27日から島根に来ています。
28日は斐伊川見学会の初日。A先生のグループに、ドローンを使った斐伊川樹林化調査のデモをしていただきました。
斐伊川では下流域の浸水を防ぐために、洪水時に隣の神戸川に分流する放水路が近年完成しました。完成した状態を初めて見学しました。洪水時にはこれだけの流れが斐伊川に行かなくなるので、ここから下流での土砂供給量はその分減ることになります。
もともと斐伊川は上流でたたら製鉄をしていた風土記の昔から土砂流出が大きかったので、上記の放水路工事以前にも、土砂止めの堰堤が各所にあります。そのひとつがこの日登堰堤です。さらに上流に尾原ダムができた今日では、こういった堰堤の在り方も川への土砂供給の観点から検討してはどうかとの意見がでていました。治水を第一にしつつも、その中でどのように川の自然環境を守っていくか、研究者にも総合的な観点からの研究が求められていると思います。