研究継続と育児

今日は東京大学山上会館で開催された「UTokyo Women 研究者ネットワークを作ろう!」で分科会のファシリテーターを務めました。
分科会は、女性研究者にとっての身近な悩みをテーマにして、共に考え、解決策を提案することを目指しました。参加者は予め提示されていたテーマから関心をもったものを選び、5〜6名でひとつのテーブルを囲み、男女共同参画室所属の教員1名がファシリテーターとなって約1時間議論し、その結果を発表します。

私が担当したテーマは「研究継続と育児について」でした。最も深刻とされたのは、保育園問題でした。特に23区は深刻ということで、出産時期として4月を外すとまず入れないという怖い状況だそうです。対策として、先輩から保育園情報をたくさん仕入れて自分のニーズにあった保育園を選ぶ、賃貸住まいであれば保育園・職場・自宅の距離をなるべく縮める所に住む、などが挙げられました。

うまくよい保育園に預けることができても、子育てサポートを確立しておかないと研究との両立は難しくなります。サポーターとして、保育園そのものがとても重要です。保育園選びにはそのような観点も考えるようにするとよいと思います。そして、本当に戦力になる人をつくる。夫が頼りにならない場合は実母や実父を戦力にするのも手です。ご両親が高齢の場合でも、例えばベビーシッターを雇用する際に、実母もいてくれたら安心ということでした。

大切なのは、自分が頑張らなくちゃと一人で抱え込まず、サポートをお願いするのを遠慮しないこと。

職住近接、保育園選びにも全く困らなかった私と比べて、東大の若手女性研究者はとても大変な状況にあるようです。つくばが先進的過ぎていたのか、東大と東大を取り巻く地域環境が遅れているのか、どちらなんでしょう。