脳精髄液減少症と子宮頸がん関連神経免疫不全症候群(HANS)との関係

6年ほど前に、外傷性であることと起立性頭痛を除けば、脳脊髄液減少症の症状は化学物質過敏症慢性疲労症候群線維筋痛症と重なる部分が多く、なぜこれらの症状が似ているかを検討することから発症メカニズムが分かるのではないかと書いたことがありました(山室真澄:化学物質過敏症脳脊髄液減少症.CS支援, 第53号, 5-8, 2009年)。
昨日の脳脊髄液減少症研究会では、上記3つの病気のうち化学物質過敏症の代わりに子宮頸がん関連神経免疫不全症候群が、脳脊髄液減少症と似ていると紹介されていました。もし予防接種を受けていたら娘もHANS(一般にはHPVワクチン関連神経免疫異常症候群として知られています)になったかもしれず、かねてから関心は持っていたのですが、脳脊髄液減少症と似ているとは気づいていませんでした。
その発表では、脳脊髄液減少症で行っている治療法でこの病気も全例で改善が見られたとのことでした。情報が必要な方は、メールでお問い合わせください(右上「プロフィール」の下にあるLimnologyをクリックするとメアドがでてきます)。