河川地形と植生

島根県を流れる神戸川はもともと2級河川で県が管理していました。その頃に行われたと思われる施工です。

そこから数百m下ると、急に川幅が大きくなり、不自然な位置に護岸があります。

さらに数百mくだると川幅はさらに広がります。この橋は広げた後に架けられたと思われます。平成15年、今から13年前。川岸にはそれ以降に侵入したと考えられる年齢を示すオニグルミが生えています。ここからさらに下流の砂がたまるところになると、セイタカヨシが出てきますが、この地点まではツルヨシとヨシしかありませんでした。

私は地理を卒業していて、地理はもともと土壌帯とか気候帯とか、大地の状況と植生について大きな貢献をしてきた学問ですが、日本の河川の樹林化・草地化がかくも河川地形を変えることで如実に現れているのは、現代版教科書だと思いました(しかし日本の生態学者には、この醍醐味はわかってもらえなさそうです)。